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研究開発基盤技術・要素技術

Fundamental and Elemental Technologies

材料開発 Materials Development

強度・耐食性・成形性など多様化するアルミニウム合金へのニーズに応えるため、様々な評価設備を用いて合金開発から製造プロセスまで幅広く開発を行っています。さらに、革新的な製品の創出による新規市場の開拓にも取り組んでいます。

成形・加工技術 Forming Technologies

MAアルミニウムでは、基礎的な成形性評価技術を保有するとともに、お客様の成形加工用途に応じた各種成形性評価手法を開発・提案しています。また、成形加工シミュレーションにより、成形メカニズムの解明、成形不具合の現象解明等に取り組み、各種高成形性材料の開発に取り組んでいます。これらの技術を通じて、板材、箔材、押出形材におけるお客様の成形加工用途向けの製品・技術開発をサポートいたします。また、ミライの世の中に貢献する新しい成形加工技術の開発にも取り組んでいます。

防食・ろう付技術 Corrosion Protection and Brazing Technologies

熱交換器用材料には成形性、強度、ろう付性、耐食性など種々の特性が要求され、製品要求に応じた材料・技術開発や改良を行っています。ろう付性、防食の観点から心材の片面や両面にろう材や犠牲材を張り合わせたクラッド材(ブレージングシート)という複層板が使用されています。
  • 使用用途に応じたろう材の合金組成やクラッド率の設定、心材の金属組織制御により、ろう付性に優れたアルミニウム材、クラッド材の開発を行っています。
  • 熱交換器の高耐食性化のために陰極防食(犠牲陽極フィン、犠牲材)を活用した防食対策をとっており、ろう付時の元素拡散を考慮した耐食性に優れたクラッド材を開発しています。
  • 数値解析や重回帰分析を活用した電位や耐食予測、ろう付継ぎ手形状予測等を行っています。

構造設計技術 Structural Design Technologies

MAアルミニウムの構造設計技術は、素材だけでなく部品、サブアッセンブリでのご要望にも幅広く対応しております。例えばエネルギー吸収部材の場合、荷重特性などを含む設計要件をご提示いただければ、材料選定、断面設計、加工、接合方法や生産性などの専門知識をベースに、長年の活動で培ってきたシミュレーション技術を活用した総合的な構造設計を行い、ご要望に沿った重量、性能、コストのバランスでご提案いたします。また試作、評価も自社で行い、結果のフィードバックにより設計技術の向上に取り組んでおります。

電池作製評価技術 Battery Fabrication and Evaluation

研究開発部ではリチウムイオン電池の作製及び評価に必要な設備を有しています。電極の作製からセルの組み立て、そして充放電特性評価に加え、サイクリックボルタンメトリーやリニアスイープボルタンメトリー等の電気化学測定も行えます。自前で電池を作製/評価する事で、お客様に合わせたリチウムイオン電池用のアルミニウム箔を開発する事が出来ます。

熱交技術 Heat Exchanger Support Technologies

MAアルミニウムではアルミニウムの特性を生かし、熱交換器の性能を向上させる材料設計と製造技術の開発やご提案を行っています。熱交材料に要求される強度や成形性、ろう付性、耐食性などを考慮した合金開発を行っています。また、伝熱管の熱交性能評価や耐圧シミュレーションを使った最適断面形状の設計などを行い、お客様のご要望や技術支援に取り組んでいます。我々は長年にわたり培った熱交換器に関する材料や評価に関するノウハウを生かし、今後益々増加すると予想される様々な分野の新しい熱交換器の課題に対するソリューションをご提案いたします。

分析技術 Analytical Techniques

MAアルミニウムには研究開発に必要な形態観察装置、元素分析装置、化学状態分析装置、結晶構造解析装置、微小領域加工装置があります。これらの装置を用いてアルミニウムの解析に必要な分析技術とノウハウを蓄積し、メカニズムの解明、故障・不具合の現象解明、生産技術改善のための分析等に取り組んでいます。
更に、分析技術を用いた解析を行う事により、アルミニウム材料の高機能化や製造プロセスの最適化に結び付けることを目指しています。

数値解析技術 Numerical Simulations

MAアルミニウムでは、構造解析、熱流体解析、熱力学計算および機械学習等の数値解析技術を駆使し、鋳造、圧延、押出等のプロセスを改善し、製品の品質向上および生産性の向上に取り組んでいます。また、これらの技術を成形加工用途向け製品の成形不具合のメカニズム解明、材料開発の効率化等に適用し、お客様により良い製品をより早くお届けできるよう取り組んでいます。